社長からのメッセージ
「FUJI」の思い
私はもともと家具やインテリアが好きで、建材メーカーの営業や、商業施設の設計や施工の仕事を15年ほどやっていました。それまでは自分の力を試したいという思いもあり、設計の道を歩んできたのですが、自分が他の業界で経験してきたことが、この会社の為になるのではないかと思ったんです。業界は違っても同じものづくりですし、最終的には「ものづくりが好きだ」という気持ちがありました。
伊賀市の中で新工場へ移転し、全社員が10年前から白い作業着を着ています。「工場」と聞いてイメージするものに、埃っぽく、油汚れと機械の騒音、そういった不衛生なイメージがあると思います。そのイメージを払拭するべく、白い作業着を着ることで汚れが目立ちすぐに機械の汚れに気がつくという考えから機械を大切に扱い、作業着に汚れがつかない清潔な工場を保つことを理想として掲げています。また、私が気に入った家具やインテリアを取り入れ、全社員が入れる会議室をつくり、椅子も全社員が同じ椅子に座れるようなクリアで清潔な場所を目指しました。
品質管理にはとても力を入れていて、現場だけでなく総務も営業も含めた全社員に品質管理検定3級以上の取得を義務付けています。全社を上げて品質への意識を持って取り組んでいることは強みになっていると思いますね。また、今後に向けたテーマとして「良品を担保する仕組みづくり・ものづくりを極める」と掲げています。お客様に対して「この製品は大丈夫です」と言える根拠となる仕組みを作らなければいけません。現場が失敗しない・間違えない・忘れない仕組みを作り、緊急時や不良が起こったときに、いちいち指示を待たなくても自走できる現場にしていきたいです。
「FUJIで働きたい」と思ってもらえる会社に
今後は、新しい商品開発と、それを売るビジネスモデルを作ることを考えています。自動車業界等の精密さを求められる業界や、介護・医療業界にもベアリングを通じて商品を開発していきたいです。そのために「みえ・航空宇宙産業推進協会(MASIP)」に参加をして、航空機やロケットはどんな品質で物を作っているのかを勉強しています。学んだことを新しい商品開発へ活かし、全体的な仕事の技術を上げていくことが今の課題です。
これからは、今の従業員のお子さんやお孫さんが働きに来てくれるような会社、「私達もFUJIで働きたい」と思ってもらえるような会社にしていく必要があると、常に話しています。ここ三重の地を製造の主要拠点として50年近くになりますので、これまで働いて来られた方への恩返しとして、会社の成長している姿を見てもらいたいですね。「俺もFUJIで働いとったんや」って言ってもらえるような会社になりたいと思っています。